大好きでお付き合いしているのに、「なぜかいつもケンカになってしまう」「一緒にいてなんとなく違和感がある」など恋人との関係に悩むことはよくありますよね。
ただし、お付き合いしている人が人との距離の取り方に違和感がある場合、あなたの恋人は回避依存症の可能性があります。
しかし、「回避依存症という言葉を聞いたことがない」という人も多いでしょう。
この記事のもくじ
回避依存症とは
回避依存症とは人との距離を極端にとってしまったり、他人と仲良くなろうとせず人を避ける傾向にある人のことです。
人と親密になることを避ける回避依存症の人は、仲良くなると急に相手を突き放すような冷たい行動を取ってしまったり、時に音信不通になることもあります。
また「自分のことを知られてしまうと相手から嫌われてしまうのではないか」と思い込んでしまう傾向があるため、プライベートなことを秘密にしたがる人が多く、束縛されるのを嫌うのも特徴です。
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回避依存症になる原因
回避依存症になる原因は様々ですが、なんらかの要因で心に傷を負っているケースが多くみられます。
最も多いのが家庭環境で、幼少期に親からの愛情を十分にもらえず、両親との信頼関係を結べなかったことが原因になるケースです。
また、信頼していた相手から裏切られたことが原因になることも多いでしょう。
このように、信頼関係を結べなかったという辛い経験が引き金となり「もうこんな思いはしたくない」という気持ちから、無意識に人との距離を取るようになるのです。
回避依存の特徴
回避依存症の人は、人との距離を過剰にとってしまう行動を取る傾向にあります。
例えば、特に用事がない時でも人からの誘いを断ったり、干渉されるのを過剰に嫌がったりします。
そのため、「明日、暇?」など聞かれるだけでもストレスに感じる人も珍しくありません。
また、何をするのも後回しにしてしまったり、自分の好きなことを優先して行ってしまうのも特徴です。
少しでも当てはまる人は、回避依存症の可能性があるので要注意ですよ。
回避依存症の特徴【男性編】
回避依存症は女性よりも男性に多いと言われています。
傷付くことを恐れすぎて、人との間に高い壁を作ってしまう点は、男女どちらにも共通していますが、実は性別によって行動の取り方には少し違いがあるのです。
男性は女性に比べて、自分に近づいてくる人を突き放すような行動に出る傾向があります。
回避依存症になる人の特徴を、まずは男性からみていきましょう。
突然連絡が途絶える
回避依存症の男性は、突然連絡が途絶える傾向にあります。
恋人とのお付き合いが始まってしばらくすると、急に電話もメールもできなくなり、音信不通になることもあるでしょう。
2人の関係は、連絡が途絶えたことで自然消滅してしまうかもしれません。
回避依存症の人は関係性が深まってくると、「相手に嫌われてしまうかも」という心理状態から関わること自体が不安になり、連絡を取るのが嫌になってしまうことがあります。
長く付き合ったことがない
誰かと長く付き合ったことがない男性は、回避依存症の可能性が高いです。
大人の男性なら、1人くらい長くお付き合いしたことのある相手がいるかもしれませんが、回避依存症の人は一ヶ月や数週間単位で恋人と別れてしまうことも珍しくありません。
2人の関係性が次第に親密になることで、急に相手が怖くなったり不安感が募ってしまうのが原因で、その結果、連絡が途絶えて自然消滅することも多いのです。
特に問題はなさそうなのに、なぜか長く付き合ったことがない人はその可能性があるので注意しましょう。
束縛を極端に嫌う
束縛を極端に嫌うのも回避依存症の男性の特徴です。
誰かに予定を把握されたり、束縛されたりすると逃げ場がなくなってしまいますよね。
そうなると、自分の嫌なところを相手にみられてしまう可能性があり、それが怖いため束縛を嫌う傾向にあるのです。
お付き合いしている相手が、「明日、何してる?」といった簡単なことにも答えるのを嫌がる場合は、回避依存症の可能性があるでしょう。
回避依存症の特徴【女性編】
男性に多い回避依存症の特徴を紹介しましたが、女性はどういった特徴なのでしょうか。
時に人を突き放すように攻撃的な態度を取る男性に対して、女性の場合は1人だと「寂しすぎてどう過ごして良いか分からない」、など寂しい時間を嫌う傾向にあります。
行動は異なるものの、男女ともに「人との信頼関係の結び方が分からない」「信頼関係を築くことに不安がある」という点が共通しているのです。
ここからは、回避依存症の女性の特徴を詳しく紹介します。
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恋愛相手に回避依存症の男性を選ぶ
回避依存症の女性は、恋愛相手に同じタイプの男性を選ぶことが多いです。
たとえ恋愛関係になったとしても、心の奥底まで踏み込まれるのは嫌なので、回避依存症同士の恋人は、お互いに干渉せずにお付き合いが始まります。
はじめのうちは、付かず離れずのさっぱりした関係で良いのですが、どちらかが恋愛に依存し始めるとバランスが崩れて破綻するので長続きしにくいです。
男性に依存する傾向が強い
男性に依存する傾向が強いのも回避依存症の女性の特徴です。
人との信頼関係を築くのを怖がっている回避依存の女性は、実は人並み以上に誰かとしっかりした信頼関係を築くことを求めているため、1人でいることを極端に嫌う傾向にあります。
そのため、男性と一緒にいることで「自分は必要とされている」と感じて安心感を得るのです。
男性に必要とされていると感じられている間は、そこに自分の存在意義を見出して幸せを感じてしまい、結果、男性に依存してしまいます。
気持ちを相手に伝えるのが苦手
自分の気持ちを相手に伝えるのが苦手なことも、回避依存症の女性の特徴の1つです。
「対人関係で傷つけられるのが怖い」という気持ちを人一倍持っている回避依存症の女性は、「こんなこと言ったら人に嫌われてしまうのではないか?」と思うあまり、自分の気持ちを発言することができません。
そのため、「客観的に見ると優柔不断な人だな」「周りの意見に左右されやすい人だな」と思われることも多いのが特徴です。
恋人が回避依存症かも?チェック項目で診断
もしかしたら自分の恋人は回避依存症かも?と悩んでいる人もいるでしょう。
急に連絡が取れなくなったり、せっかくのデートなのにドタキャンが多かったり「ちょっと普通じゃないかも」と思うことはありませんか?
そうは言っても回避依存症かどうかを、自分で判断するのはなかなか難しいものですよね。
そんな時は、次の8つのチェック項目に「はい」か「いいえ」で答えてみましょう。
「はい」が多いほど可能性が高いですよ。
- 「脈あり」と思わせる行動を取るのに、あと一歩近づこうとすると避ける
- 恋愛経験が極端に少ない、もしくは極端に多い
- ひとりの人と長く付き合った経験がない
- 両親との関係性が密着し過ぎている、もしくは絶縁状態
- いきなり連絡が途絶えることがある
- パーソナルスペースが広すぎる
- 支配的な言動がある
- 対人関係に対してのネガティブワードをよく口にする
上記の項目に多く当てはまる人は、回避依存症の可能性が高いでしょう。
回避依存症の人は警戒心が強いので、相手の性格や行動を理解し、慎重に距離を縮めるのがおすすめですよ。
回避依存症を克服させる方法
恋人が回避依存症の場合、できれば克服してもらって健全な恋愛を楽しみたいですよね。
克服方法には様々な方法がありますが、「信頼関係」の築き方をあなたがリードして教えてあげることが大切です。
本当の意味で信頼関係を結び、愛情を知ることで自己肯定感が高まり、回避依存を抜け出せる可能性は高いです。
根気はいりますが、焦らず諦めず自分たちのペースで進めてくださいね。
ここからは、3つの克服方法を紹介します。
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回避依存症を自覚させる
回避依存症を克服するためには、自分自身が自覚することが大切です。
自分にその傾向があると理解できていないのに、人から色々言われても直していくのは難しいですよね。
ただし、回避依存症の人は自分の性格を指摘されるだけで「拒絶された、嫌われてしまった」と感じやすいので、話をする時は注意が必要です。
恋人であるあなたが「一緒に直していきたい、向き合っていきたい」という温かい気持ちを十分に示した上で、自覚するよう促していきましょう。
本当の愛を理解させる
本当の愛を理解させることも回避依存を克服するための一歩になります。
回避依存症の人は愛情を知らずに育ったり、酷く傷付いたことのある経験から、密な人間関係を築こうとしないため、上辺だけの愛で恋愛をしてきた人が多いです。
「どんなことがあっても裏切られない」という経験を何度もすることで、「自分は愛されるべき存在である」「人は信じても大丈夫」という気持ちを育てて、本当の意味で愛を理解させてあげましょう。
自己肯定感を育ててあげる
恋人が回避依存症の場合、自己肯定感を育ててあげられるように日頃から心がけましょう。
回避依存症の人は「どうせ自分なんて」という気持ちを持つことが多く、自分は人から受け入れられないと思い込んでいる人が多いです。
自分で自分を認められないため、自分の気持ちを相手に伝えることが苦手になってしまっています。
改善方法として少しでも相手が自分から発言した時は、「良いと思うよ」などと相手の意見を肯定してあげましょう。
これを繰り返すことで自分の意見を言っても相手が受け入れてくれるんだ、と思えるようになり、自己肯定感が育っていきます。
回避依存症の恋人との付き合い方
最初から相手に問題があると知りながらお付き合いを始めるケースは稀ですが、相手が回避依存症だと分かっているけど付き合いたい、という人もいるでしょう。
関係を続けるためにはその特徴をしっかり理解した上で、相手が予想外の行動を取ったとしても、焦らず対処する必要があります。
また、どんな時も「自分は味方だよ」ということを伝え続けることもおすすめですよ。
ここからは、回避依存症の恋人と付き合う時のポイントを紹介します。
不満をぶちまけない
どんな時も不満をぶちまけたり、攻撃的にならないことが回避依存症の恋人と長続きさせるコツです。
なかなか連絡が取れなかったり、デートの回数が極端に少なかったりと、理解できない行動を取ることが多くても、「どうしてすぐに連絡取れないの?」「もっとたくさん会いたい」などと責めるのは逆効果になってしまいます。
攻撃的な態度を取られると、相手はどんどん遠ざかっていくばかりです。
回避依存症の恋人と上手く付き合うためには、どんな時も不満をぶちまけるのではなく、相手の行動に理解を示していく懐の広さが必要になりますよ。
ゆっくりと関係を進めていく
回避依存症の人と長くお付き合いしていくためには、ゆっくり関係を進めるようにしましょう。
距離感に敏感な回避依存症の人は、急に親密な関係を求められると他人との距離を縮めるのが怖くなって心を閉じてしまいます。
人に心を開くのにとても時間がかかる傾向にあることを、理解してあげられるかどうかがポイントになるでしょう。
大好きな人と距離を縮めていきたい気持ちはグッと抑えて、ゆっくり関係を進めていくことが大切ですよ。
愛情表現を積極的に行う
どんな時も愛情表現を積極的に行うことも、回避依存症の人と良い関係を続けるためには必要になります。
急に連絡が取れなくなってしまったりと、腑に落ちない行動を取られることがあっても、ただ連絡を待つだけでなくメールなどで積極的に愛情を伝え続けましょう。
相手は音信不通の間もあなたとの関係が嫌になってしまったわけではありません。
不安定になっている時こそ、愛情を伝え続けることで「自分は大切に思われているんだな」と感じることができ、信頼関係を結べるようになりますよ。
甘えさせすぎない
甘えさせすぎないことも大切です。
回避依存症の恋人を理解してあげることは大切ですが、理解することと、なんでも受け入れて甘やかすことは別。
回避依存症の人は人との距離の取り方が苦手な人が多いので、甘やかしすぎると度が過ぎてしまい共存症になってしまう可能性が高いです。
理解することと、甘やかすことの境界線をしっかり理解して接するように日頃から気をつけましょう。
回避依存症の人とはゆっくり関係をすすめていこう!特徴を把握して理解してあげることが大切
他人との距離感を適切に保つことは誰しも難しいですが、人との間に壁を作りすぎていたり、親密になることを避けるなど、人との距離の取り方に違和感がある人は回避依存症の可能性が高いです。
原因は様々で、幼少期に親から十分な愛情をもらえなかったことや、信頼していた人からの大きな裏切りを経験したことがきっかけになるケースが多くみられます。
自分の恋人が回避依存症の場合は、相手が予想外の行動を取ることがあっても理解を示すようにして、常に愛情表現を怠らないことがポイントになりますよ。
この記事のまとめ
- 回避依存症とは傷つくことを恐れるあまり、人との距離を極端に取りたがる人のこと
- 両親や友人など、身近な人と信頼関係を上手く結べなかった経験が原因になることが多い
- 男性の場合、相手を急に突き放すような行動に出ることが多く、女性は1人でいるなど寂しい時間を極端に嫌う傾向にある
- 回避依存症を克服するためには、まず自覚することが大切
- 回避依存症の人と付き合うためには、相手の行動を理解してあげるように心がけよう